≪ スペシャルインタビュー1 ≫
名畑 政治
×
株式会社ミヤ 代表取締役社長 宮本泰成
地元長野が生んだ世界の名品「グランドセイコー」への熱き思い
長野を拠点とする「ベイシススピーシーズ」。その当主である宮本泰成社長にとって、もっとも思い入れの強いブランドのひとつが「グランドセイコー」だという。そこには宮本社長が生まれ育った郷里・長野への愛着と誇りが秘められていた。
インタビュアー 名畑 政治
≪名畑≫ 「ベイシススピーシーズ」では、地元である長野で生まれた「グランドセイコー」に特に力を入れているとのことですが。
≪宮本≫ もともと長野県は、自然が育んだ環境が時計製造に適していたと思います。これは過去20年以上かけて時計産業の中心地であるスイスを幾度となく訪ねてきましたが、景色や自然環境などが長野に似ていると感じることが多かったからです。私自身、長野で生まれ育ち、いまこうして時計業界で生きる者として地場産業である時計に親しみを覚えますし、この伝統を大事にしたいという思いが人一倍強いと思います。そんな長野を原点とする「グランドセイコー」が、世界のトップに位置する高品質な時計を目指し、それを実現したのですから、これを日本全国の時計ファンの方々におすすめしたいと強く感じております。
≪名畑≫ 公式ページを見ると、実際にセイコーエプソンの塩尻事業所にある「信州 時の匠工房」で研修を行ったとあります。その後、どのようなリレーションシップをとられていますか?
≪宮本≫ 店舗に「信州 時の匠工房」の技術者や広報担当者を招き、時計製造に関する体験も含めたイベントなどを行っています。また、盛岡の「グランドセイコースタジオ 雫石」で作られる「グランドセイコー」も同様に、顧客向けイベントを実施してきました。今後は盛岡でもスタッフ研修や現地にお客様をお連れしてのイベントも行っていきたいと思います。
株式会社ミヤ 代表取締役社長 宮本泰成
≪名畑≫ 確かに「グランドセイコー」は長野が生んだ世界に誇る名品ですね。実は私は1990年代、「グランドセイコー」本格復活の取材で諏訪や塩尻の事業所に何度も取材で足を運びましたし、自宅が中央道に近いこともあって諏訪や松本、木曽路、長野にはプライベートで何度も旅行しています。ですから私も「グランドセイコー」には特別な思いがあります。今後、「ベイシススピーシーズ」でのイベントには是非、参加させていただきたいですね。
≪宮本≫ もちろんです。当社は創業時代から、「セイコー」や「グランドセイコー」と長く深くお付き合いしてきた歴史があります。それもまた長野に店舗を構えているからこその利点かもしれませんが、限定モデルや新作の豊富な入荷であったり、情報の速さやアフターサービスの対応などでお客様に満足をご提供し続けたいと考えております。