唐突ですが、
この仕事をしていると
本当に長い間お付き合いさせていただくお客さまと巡り合うことができます。
それは当店が機械式時計の専門店、
すなわち、「いわゆる一生モノ」を取り扱っている店ゆえの必然なのかもしれない。
と思ったりすることもある。が…しかし
そんな取り扱い品としての特性の話しなど抜きにしても、
単純に、長い間わたしたちと関わっていきたい
と言ってくれるお客さまに恵まれているのだろうなと。
本当に、そんな風に思える今日この頃です。
さて、
IWC|ポルトギーゼ・オートマティック
深みのある色合いの18Kケースはレッドゴールド。
アラビアインデックスがこんなに似合う時計はそんなにたくさんないが、IWCはとにかくアラビア使いがうまい。
なぜなら…
実用を無視した時計など作りたくない! という、時計メーカーとしての気概がなければ、
アラビアインデックスの時計をこんなにたくさん作ろうとは思わないでしょうから。
キャリバーは1999年からずっと続く50000系のシングルバレル、6振動、7日間パワーリザーブ。
しかし、ついにこのムーブのポルトギーゼも生産終了です。
ぜんまい、1個しか使わないのに7日間も。
そしてゆっくりゆっくり動く6振動(ようするにチクタク動く味わい)
シンプルで骨太、IWCの真髄ですよ。
耐久性も相当高いでしょう。
もったいないな~、と思う。
けどそこが実用主義のIWCなのであって、進化は怠らないです。
むしろ次へ行くその決断が素晴らしい、と言うべきですよね。
味わいのあるシングルバレル7日巻き、6振動のポルトギーゼは、
この金無垢モデルの IW500113とステンレススティールモデルが各1本あるのみ。
気になる方は、これが最後です。
ぜひお出かけくださいっ!