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取締役 BLOG

IWC

ドッペルクロノ

宮本 泰成

今から十数年前、

 

IWC本社の方を交えて行われた東京でのセミナーに参加したときのはなし。

 

 

 

 

 

 

通訳の方が、本社の方のスピーチを日本語に翻訳してくれるのですが、

 

「ドッペルクロノ」

 

これは、当時のIWCパイロットシリーズの上位機種の名前で、

 

IWCファンにとっては憧れの存在として

 

「ドッペル、ドッペル」と皆さんに親しみを込めて呼ばれていました。

 

しかし、このモデル名を通訳の方はどう訳したか。。。

 

「ダブルクロノ」…

 

 

 

 

 

そうです。ドッペルとはドイツ語なのですが、

 

英語で言うところの「ダブル」という意味になります。

 

これは、商品名ですから、

 

「ドッペルクロノ」のままで良いところを、通訳の方は

 

そのお話の最中、ずっと「ダブルクロノ、ダブルクロノ」と呼んでいました。

 

私たちは業界の人間ですから、ずっとその言葉に違和感を感じながら、

 

話を聞いていたのです。

 

 

 

 

通訳の方は語学が達者であっても、

 

その分野についての知識がないと、やっていくことは難しいものなのだなあ、と。

 

そんな風に思ったのを今でも覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、時は経って、その時から5~6年後ぐらいのこと(今から10年ぐらい前)。

 

IWCは世界に向けて、よりグローバルなブランドになるための変革期が訪れ、

 

そのラインナップに冠しているモデル名すべてを英語での統一を図ることとなったのです。

 

かくしてみんなの憧れ「どっぺるどっぺる」と親しまれた「ドッペルクロノ」は、

 

正式名称を「ダブルクロノ」と変えたのでした。

 

 

 

 

あのときは、通訳さんの間違えであった「ダブルクロノ」が、

 

今は正しいものとなりました。笑

 

 

 

 

 

20160216DSC_1170.jpg

パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ“プティ・プランス”  123万5千円+税

IW371807

 

 

 

 

20160216DSC_1185.jpg

ダブルクロノ(ドッペルクロノ)らしく、左側10時位置のプッシュボタンが誇ります。

 

 

 

20160216DSC_1187.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

同じような、違うような話をひとつ。。。

 

たぶんないとは思うのですが、

 

「インヂュニア」は「インジュニア」に名称変更しないで欲しいですね。

 

「ヂュ」

 

 に対して、とても愛着がありますので(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、

 

私はこのときに、はじめてクルトクラウス氏にお会いしました。

 

ムーブメントの分解組立て実技セミナーの時間に、

 

とても緊張しながら氏から手ほどきを受けたのを思い出しました。

 

 

 

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