5月も後半になりまして、
年間でも今ごろが一番気持ちの良い季節ではないでしょうか。
そんな中、今年も開催されましたブライトリングの『メンバーズサロン(東京)』。
当店ベイシススピーシーズは2014年からバスツアーをずっと続けてきましたが
実は今年、当社が精力をあげて主催するイベントの計画もございまして、
やむなく 一旦お休みすることを決めていました(来年以降は未定)。
楽しみにしていただいていたお客様、大変申し訳ございません。
当社のイベントは近日中にご案内が出来るかと思いますので、
是非その際は、お気軽にたくさんの皆さまのご参加を頂きたく存じます。
そんな中、私個人で恐縮ですが、行ってまいりました。。。
今年のブライトリングは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
スイス本国が新体制になっておりまして、
それも踏まえての今年のメンバーズサロンにも興味がありました。
会場は例年通りとても賑わっておりましたが、
少し趣は異なっていました。どんな風にか?と申しますと、
時計自体が主体で埋め尽くしていた会場に対して、
ブライトリングの魅力をより多角的に捉えて紹介する会場であったかと思います。
その中で、今年特筆すべきと思えるイベントを1つだけご紹介いたします。
世界的に有名な時計コレクターによる、ブライトリングのアンティークウォッチの実機でのレクチャー。
ブライトリングの歴史上の原点かつ世界初自動巻き腕時計クロノグラフ。1915年。
プッシュボタンというの存在自体が、この時代における、いかに新しい出来事だったことか。。。
その後、プッシュボタンが2つとなり現代のクロノグラフのイメージするところの原型がここに。
リセット専用の第2ボタン。ブライトリング特許登録。
スタート/ストップボタンとリセットボタンを別にすることでより機能的に。
ご紹介が遅れました。フレッド・マンデルバウム氏(オーストリア在住)
世界的な時計コレクターで、恐らく世界一のヴィンテージブライトリングの収集家。
そして、次の時代になると、いよいよ回転ベゼルの登場。
これがなければ、次に紹介するブライトリングの顔ともいえる伝説のモデルのほとんどが無かったであろう程の機能。
これまた、現代のクロノグラフのイメージそのものであると言える
いわゆる「3つ目」のクロノグラフがここで登場です。
ご存知、初代クロノマット1942年。
これは、名前こそクロノマットですが、まさに伝説のモデルナビタイマーの原型となっています。
クロノマットという名前は、この時代のこのモデルがそうであったように、
ブライトリングにとっては進化し続ける理想のモデルとして引き継がれ、
根源は同じ素性をもったナビタイマーとクロノマットですが、この後それぞれの道を歩み
ブライトリングの二大巨頭の時代へと進みます。
ナビタイマーという名前をもって誕生した、正真正銘の初代ナビタイマー。1952年。
このモデルは、今後のブライトリングにとって重要な役割を担いそうな存在。
初代スーパーオーシャン。
意匠としては、完全に現行のスーパーオーシャンヘリテージに通じていますね。
ちなみに、ただいま入荷が極少量でご迷惑をお掛けしている
新スーパーオーシャンヘリテージ(チュードルムーブをベースとするver.2のこと)ですが、
その中でも、特に入手困難になりそうなA201B02OCAの長野県内での唯一の入荷店として
現在このモデルを複数本確保し在庫しています。(ご興味のある方は是非お早目の問合せを…)。
そんなかたちで次々に出てくる彼のコレクションを自身の言葉で解説していただき、
瞬く間に過ぎていくほど貴重で楽しい時間でした。
「ナビタイマーを原点とする」… ではなくて、
むしろ、ナビタイマーは現代への入り口であって、ナビタイマーは現代に含まれている。
「ブライトリングの原点とはそれ以前の時代である」
もしかしたら、これが(この考え方が)、新体制のブライトリングそのものかもしれませんね。
今年はそんなことを感じさせるメンバーズサロンでございました。