スイス
バーゼルワールドを終えて
宮本 泰成
2019年のバーゼルワールドが先月(3月下旬)終りました。同時に今年も、時計業界おおかたの新作発表を終えたことになります。
毎年1月に開催するジュネーブサロン。
バーゼルワールドは3月。
この2大見本市の時計業界におよぼす影響力は計り知れません。世界の全ての時計を網羅しているとは言いませんが、そのくらいの規模と影響力を持っています。もちろん日本有数の実力派メーカーは全てバーゼル発表を軸としています。
(※ 今年1月に開催したジュネーブサロン会場内のIWCブース前)
とは言え、この不動の地位を築いている2大見本市も、その内容までもが不動という訳もなく、いつの時代も多様に変化してきた経緯があり、遂には、来年2020年のジュネーブサロンとバーゼルワールドは、その会期を同時期(4月下旬から5月上旬に掛けて)に連結して開催することになりました。
ねらいは、世界の(特にアジアなど遠方の)メディアやバイヤーが会場に赴くいろいろな負担やリスクの軽減にあると思われます。恐らく今年、長野県内で当社以外にバーゼルワールドに行ったお店はありません。
しかし、魅力ある新作時計が埋もれることなく世界中に届くことが、今後の魅力ある時計つくりの伸展にもつながると思いますので、来年の「会期を連結する」という変化。それが見本市を訪問する関係各社が増えることにつながるのならばとても歓迎すべきことだと思います◉M
※ バーゼルワールド会場の入口あたり。時間は夜中の11時ごろ。とあるブランドのパーティーに参加した帰り道、再度この付近を通りすがりました。昼間は賑やかだったここもこの時間になると静けさ感じます。
Monthly Archive