今や、どんな業界でも異例の出来事は起こっているので
もう、さほどビックリすることはありませんが、
この時計業界における世界最大級のイベントSIHH( 通称ジュネーブサロン)が
突如タイトル名を一新し、会期の変更を決めたのが2019年。
今年に入っていよいよ開催間近、大きな転機として注目を浴びていた頃に
まさかのコロナウイルス問題で中止。
まさかの初年度に。
さて昨日、一部メディアで公開された情報によると
来年2021年のWATCHES & WONDERS(旧称 SIHH )は
毎年会場としていたジュネーブのパレクスポでのフィジカルな開催の中止を決め、
完全なデジタルサロンとして行うことにしたようです。
なお、WATCHES & WONDERS(旧 SIHH )と時計展示会の両翼の一肩を担ぐ
バーゼルワールド側の動きとも関係しているのですが、
デジタル開催だからこそ、
物理イベントのあらゆる障壁を越えられたのかと思います。というのも、
なんとロレックスとパテックフィリップが
この2021年のWATCHES & WONDERSの出展ブランドに名前があがっていました。
冒頭で、
もうビックリすることはないとは言ったものの
これには少し驚きました。
そして翌2022年はフィジカルでの開催を前提とし
もちろん参加するのは同じ価値観、同じビジョンをもったブランドに限るとしつつも
ジュネーブでの開催としては、過去最大の時計イベントにすると言っています。
とはいえこのご時世、
更なる大きな変更があってもおかしくはないでしょう。
何があってもビックリしない時代。
そこにネガティブな感情がないとは言いませんが、
それは見えない部分への単なる気持ちであって、
大部分はもう次の時代への期待感へと向かっています。
時計好きの皆さんにとって、バーゼルの存在は大きかったと思いますが、
今後はジュネーブに注目が移っていくのでしょうか。
もっとも時計産業の地という意味で言えば、バーゼルではなくジュネーブです。
100年以上続いた歴史あるバーゼルワールドも
この地が隣国との交通事情が良く集客面で有利だった為だと思いますが、
世界各地からみればジュネーブの方が便利です。
さあ、長々と書いてしまいましたが、
いずれにしても今後の行方が気になるところです。
新しい情報がありましたらこのブログでご紹介していきたいと思います。
興味のある方はご笑覧いただけたら幸いです。
余談なのですが、実はわたし、
街としてはダントツにチューリッヒが好きなのです。
スイス最大の都市ということもありますし交通の便ももちろんスイスでいちばん。
ぜひ、チューリッヒでの時計イベント開催の案、
考えていただけないものかとも、思うのです(笑)