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取締役 BLOG

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一年ぶりに映画を観て

宮本 泰成

一年ほどぶりに映画を観ました。しかも二本立てで。「二本立て」と聞いてわかる人は、きっと「あら懐かしい」となるかもしれませんが、それぞれ料金を払って「立て続けに二本の映画を観た」というだけなのです。

 

一年前、こうしてたまに観る映画館での時間を大切にするのもなかなか良いのではないかと思い、この映画館の会員になりました。年会費を払うと一回一回の料金がかなりリーズナブルになります。年に3本も観れば損はないだろうという計算だったので、私のそのときのテンションで言えば楽勝なはずでした。しかしそれきり映画館に行くことはなく、気がつくと一年が過ぎ失効してしまったのです。我ながら笑ってしまうのは、失効日が5月末日で、今回一年ぶりに観に行ったのは6月1日(笑)

 

2つの作品はいずれもパリが舞台。片方は現代のパリでもう一つは1981年のパリ。前者の「パリタクシー(邦題)」には、修復のために足場が組まれシートを被ったノートルダム大聖堂(2019年の大火災からの復旧作業)やキックボードに乗った若者がスクリーンに映し出されていました。後者の作品にはルノーサンクやプジョー205がパリの石畳を走り、印象的でした。

 

映画としてはどうだったのか。

個人的な評価で言うと、二つの作品には大きな落差がありました。あくまでも好き嫌い。好みの範疇かと思うので特筆はしませんが、ひとつ気になったのは「パリタクシー」のタイトル。これは邦題なので、原題はまた別にあります。よくあることです。しかしこの「パリタクシー」、どうしてもあの有名なタクシーのバトル映画を連想してしまうのです。話もスタイルも全く似ても似つかない作品で、しかもとてもいい映画でした。それだけにこの邦題がどうしても気になってしまったのです。

 

さて、平日というのもあって映画館の席は比較的まばらでした。それでも以前に比べるとかなり観客も増えたのではないかと感じます。話は少し変わりますが、すでに生活の中に十分浸透して便利だと感じていた様々なネット手段が、コロナを機にさらに別次元にまで引きあがり、仕事の仕方も生活もだいぶ合理的になりました。がしかしそれによってアナログや実際に行ってみなければわからない魅力みたいなモノコトへの評価が爆上がりしているとも感じます。

 

映画を観る手段はDVDですらなく、今は自宅でも何処へでも配信され見放題になりました。DVDの価値はCDと同様にもうあまりないと感じますが、リアルである映画館の価値は再認識されているのではないでしょうか。迫力がまるで違います。ここに来なければ得られない感動がありました。

 

そう思い、勝手に映画館のことを自分のこの業界のことに脳内スライドさせて考えてみたのです。つまり、お店(実店舗)に個性を持たせ、来てくれた人にとっての魅力や価値を見出していきたいと思っていることと、この日ここで観た映画がとても良かったこと。それらが繋がっていると感じたからです。

 

 

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