時計業界に身を置いてスイスに赴いたことがあるなら、
「Bucherer(ブヘラ)」という高級時計宝飾店のことを知っている人は多いと思います。
もちろん業界関係者でなくても、
時計に興味があって、旅行や出張でヨーロッパに出掛けた経験のある方ならば、
目にしたことがあるよ、という方もいらっしゃるかと思います。
ブヘラとはヨーロッパ最大級の高級時計宝飾店で、
ヨーロッパのいくつかの都市に店舗があります。
私も毎年ジュネーブに行く身としては、
この時計店の近くを過去何度も行き来しています。
(※とはいえ改めて考えると入店したことはなかったかな…)
さて、昨日、このブヘラが日本のグランドセイコーを販売開始した
というニュースがありました。
そのニュースを報じたスイスチューリッヒの新聞ZNN紙はグランドセイコーのことを、
「今日のグランドセイコーの伝統的な職人技に対する誇りは、少なくともスイスと同等かそれ以上だ」
と評しています。
また、「価格の高騰を招くことなく、時計に多くの手作業を加える余裕がある」という強みも挙げました。
全くその通りだなあと思う次第です。
いまや、グランドセイコーの作りのクオリティは
スイスのほどんどの高級時計よりも高いと感じますし、
このクオリティで、逆にスイスにもっていけば、
一体いくらの時計になるのだろう(高くなるという意味で)、
と最近つくづく感じます。
いずれにせよ、ブヘラが、
日本のグランドセイコーを取り扱うということは、
ブヘラの顧客にも紹介したいということでしょうから
うれしいニュースです。