飾りじゃないのよ P.A.N. は
P.A.N. はイタリア語でPattuglia Acrobatica Nazionale の略
アエロバティックチームを意味します
アエロバティックとは、航空機でする、演技的な飛行 (アクロバティック飛行) のことです
突然ですが、みなさんは限定モデルのどこに魅力を感じるでしょうか?
「日本人は限定に弱い 」 などとよく耳にしますが
限定モデルの魅力は
希少性だったり、特別仕様だったり、コラボレーションだったりと、実にたくさんあります
そんな「限定の魅力 」 の中
特に所有欲をくすぐってやまない魅力をご紹介したいと思います
時は1970~1980年代…
1969年に、日本のセイコーがクォーツ時計を発表したことで
スイス時計産業は
機械式時計からクォーツ時計の開発 ・ 販売に大きく航路を変えていきました
なぜならクォーツ時計は
それまでの伝統的な機械式時計よりも革新的に精度がよかったからです
結果、スイスでは1970年代に多くの名だたるブランドが機械式時計を中止、あるいは倒産し
街には、技術を持った失業者があふれていきました
写真は
マイクロ ・ メカニズムとエレクトロニクスの専門家であり
自身もパイロットであった アーネスト ・ シュナイダー氏
彼がブライトリングの経営を引き継いだのは1979年…
時代は、最先端のクォーツ時計の全盛期
日々技術が進み、コストダウン化がはかられ
高性能で、なおかつ安価で、壊れても次のモデルが選べる
いわゆる「高級時計 」 から「身近な時計 」 への大衆化が浸透していたころ…
彼はブライトリングのすべてを引き継ぎました
アーネスト ・ シュナイダー本人にも、ブライトリングにも
大きな転機となったのは1982年
イタリア空軍がアエロバティックチーム「フレッチェ ・ トリコローリ 」のために
オフィシャル ・ クロノグラフを公募したことからはじまります
他のブランドが既製品の時計をエントリーする中
アーネスト ・ シュナイダーは何も持たずにイタリア空軍のパイロットたちと面会し
「あなたたちの要望を聞くために来た。それを聞いてから
あなたたちのために最適なクロノグラフを開発するのです 」
と言って驚かせました
それから、ブライトリングの妥協のない挑戦がはじまります
ヒアリング → 設計 → 試作 → パイロット試着 → ヒアリング → 再設計 → 試作
これらをくりかえし、100本以上のプロトタイプを試作 ・ 改良しつづけました
1983年 フレッチェ ・ トリコローリ 公式クロノグラフ 今日のクロノマットのファースト ・ モデル
翌年の1984年には一般市販用に改良されたクロノグラフモデルがバーゼルフェアで正式にリリース
象徴的なこととして
プロユースのディティールであるライダータブ (15分と45分を換装でき、カウントダウンにも対応可能となっている)
そして3時位置にはフレッチェ ・ トリコローリ のオフィシャルロゴマーク !!
ちなみにフレッチェ ・ トリコローリは「三色旗(イタリア)の矢 」 を意味します
国を背負うという意志がひしひしと感じられるカッコいいネーミングです !!
しかし、クォーツ全盛期に
自動巻のクロノグラフで勝負をかけたアーネスト ・ シュナイダー氏の男気は計り知れません
ここに、ブライトリングの独自のカッコよさがあると思えてしまうんです !!
アーネスト ・ シュナイダー氏が自動巻クロノグラフにこだわったのは
創業1884年からつづく、ブライトリングの長い長い歩みの中で
もっともブランドを象徴する時計がクロノグラフだったからです
しかも
他のブランドのエントリーに見えた
一般ユーザーへ向けた既製品を、プロフェッショナルへ転用するスタンスに対して
ゼロからのクロノグラフ時計を発案し
ニーズから機能や形をつくってしまうなど
職人が見せた「意地 」 に思えてなりません !! (涙)
このアーネスト ・ シュナイダー氏の精神は
今もなお、ブライトリングの時計づくりの姿勢に色濃く受け継がれています
そして2013年…きました
現在も時計産業の先端を爆進するクロノグラフ、クロノマット44から
「フレッチェ ・ トリコローリ 世界限定 1000本 」
12時の位置には、1983年の初公式採用と同じくオフィシャルロゴマーク !!
飾りじゃないのよ P.A.N. は…
私がお伝えしたい限定モデルの魅力は、「歴史的価値 」 そのままであることです
詳しいスペックは こちら をご覧下さい !!
そして搭載するムーブメントはブライトリング渾身の自社製キャリバー01 !!
24時間いつでも日付の早送りが可能で、パワーリザーブは70時間を誇り
なにより頑強な構造を持ち、保証はなんと5年間 !!
ぜひ、店頭にて、ブライトリングのアイデンティティのようなこのモデルを
腕に乗せてみてください
心よりお待ち申し上げます