みなさんご機嫌いかがですか?
いわゆる「ご当地モノ 」 ってありますよね。 色々な商品で登場してくるアレです
旅行先で、おみやげを買うときに
普通の品物よりも「地方限定 」 と書かれたほうを選んでしまう経験を
多くの方が持っているのではないでしょうか (笑)
ご当地の最大のよさは、名物 ・ 名所の要素を取り入れることで
その商品に日常では来られない「場所 」 のアドバンテージを持たせること
つまりは「ここでしか買えません 」 という限定的な環境をつくることです
非常にうまいアイデアですよね~
実際、そうとわかっていてもやはり「ご当地モノ 」 に手が伸びてしまう
しかも、持ち帰って披露すると、相応にウケてもらえる (笑)
悪い気はしないですよ、その商品にも、その場所にも、
なんだったら 「普通のより、こっち買いな!」 とすすめてくれた店員さんの
顔が思い浮かんできて感謝してしまうことも。いやいや、うまいアイデアです!
さて、スイスブランドが群雄割拠する当店の取り扱いブランドにおいて
ひときわ異彩を放っているブランドがあります
そうです。完全メイドインジャパン、グランドセイコーです
このブランド、実はムーブメントの種類によるのですが
(クォーツ ・ スプリングドライブのモデル)
長野県で製造されているのをご存知でしょうか?
その厳格な製造現場 (セイコーエプソン塩尻事業所)に以前おじゃまして
世界に誇る職人さんたちの作業を見学したこともあります
(そのときのレポートはこちらよりどうぞ)
今回は機械式時計の心臓部にあたる「テンプ 」 をご紹介することにします
時計本体ではなく、あえて構成するパーツを紹介するのは
このブランドが、技術で品質保証しているという好例だからです
これが、グランドセイコーのメカニカルモデルに搭載されている
心臓部「テンプ 」 です。 大きさは、約 1 cm ほどです
「テンワ 」 というゴールドのリングの中に、細い針金のようなものが渦巻状に巻かれています
この針金のようなものを「ヒゲゼンマイ 」 といいます
「ヒゲ 」 とネーミングに入っていますが、実際の太さも、髪の毛ほどの極細のパーツです
本当の素材は、針金ではなく、スプロンという特殊な素材でできていて
渦巻きの間隔がつねに均等になるように巻かれています
さて、この「ヒゲゼンマイ 」
心臓部と書きましたが、正確な時間をつくるのに大きな役目を持っています
正確な時間 = 「正確な1秒 」 をつくるということなのですが
その「1秒 」 をつくるためには、メトロノームのような往復運動による
「正確なリズム 」 が必要になります
機械式時計は、ゴールドのリング「テンワ 」 を左右に振って往復させ
その振動の数で「正確な1秒 」 を測定します
「テンワ 」 を左右に振るために、接続された「ヒゲゼンマイ 」 はバネのように伸縮をします
心臓のドクンドクンという鼓動に当たるのが、この伸縮の動きと言ってよいでしょう
グランドセイコーの機械式時計は、この「テンプ 」 の品質が世界トップクラスです
強靭で、正確な心臓だからこそ
国土に根付いた、歴史あるスイスウォッチの中でも
ジャパンブランドが刻む時計の正確さが賞賛されているのです
そのすごさの秘密とは……
グランドセイコーならではの「ご当地のメリット 」 とは……
後編を乞うご期待! ( 後編はこちらよりどうぞ )