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STAFF BLOG

GRAND SEIKO

「ご当地」は限定? (後編)

花見 心平

みなさんご機嫌いかがですか?

 

今回はグランドセイコーのお話を、前 ・ 後編でお伝えしております

(前編をご覧になっていない方はこちらからどうぞ)

 

 

 

さて、前編では、グランドセイコーが時間をつくるためのパーツ、

 

「テンプ 」 の品質が世界トップクラスであると書きました

  

実用することを考えると

 

この心臓部が優れていればいるほど、よい時計と言うこともできます

 

反対に、いかにデザインが気に入っても

 

時刻がすぐに、大きく、狂ってしまっては

 

せっかくの機械式時計も着用する機会が少なくなってしまいます

 

20131016 GS005 RIMG4938.jpg

(グランドセイコーの心臓部は実用を考慮し、最高のパフォーマンスを保持してくれます)

 

 

精度が悪い = すぐに狂ってしまう時計というのは

 

この「ヒゲゼンマイ 」 がイビツな巻き方をされていたり

 

耐久性能の低い素材でつくられていたり

 

テンワとの取り付けや、その後の取り付けが粗雑であったり

 

正確な往復運動をできないことが、大きな要因と考えられます

 

しかも、これは設計の段階の話です

 

実際に腕にはめて使ってみた後のことを考えてみると

 

時計に加わるいろいろな衝撃によって「テンプ 」 の性質 ・ 性能が落ちてきたり

 

磁気を帯びて正常に伸縮できなくなったり

 

いわゆる外的な要因で、機能が低下する可能性が大いににあります

 

 

 

グランドセイコーの「テンプ 」 は、スプロンという素材でつくられています

 

この特性がすばらしいのです

 

 

20131016 GS03 RIMG4936.jpg

 (上:従来のヒゲゼンマイ / 下:現在のヒゲゼンマイ)

 

まず、硬質なので、耐衝撃性に優れています

( 写真は従来のヒゲゼンマイと比較したもの。ピンセットで伸ばした後の戻りを

  比べています。下が現行のヒゲゼンマイ。上の従来のものと比べ、硬度が高

  いので変形が抑えられ、耐衝撃性が約2倍に向上されています )

 

 

そして温度変化に強い

 

 

さらに磁気にも強い

( 使用されるスプロン610という素材は、それだけで約 10.000 A/m の耐磁性があり、

  従来比で約3倍に向上されています。ちなみに、4.800 A/mの耐磁性能があると、

  ISO規格に定められる「耐磁時計 」 に認定されます )

 

 

 

 20131016 GS04 RIMG4934.jpg

 

 

 

製造は厳格を極めています

 

テンワの重さを16種類に、ヒゲゼンマイの硬さを8種類に分類して

 

それぞれが最適な機能を果たすようなマッチングを行います

 

カンペキ主義にもほどがある!

 

コアな部分にこそ技術をつぎ込む体質は、さすがジャパンメイド!

 

 

 

見えないトコに手が入るのが本物のハイクォリティー

 

でもシースルーバックから見ることができます (笑)

 

磁気からムーブメントを守るため

 

一般の耐磁時計がインナーケースを必要とするのに対し

(つまりシースルーバックにしてもムーブメントは見られない) 

 

シースルーできる耐磁時計です!

 

 

 

 

ぜひお店で、日本のトップブランドをご覧ください

 

ご来店をお待ち申し上げます

  

 

 

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