みなさんこんばんは。
突然ですが、みなさんはお持ちの時計の時刻合わせをするとき、
次のうちどのレベルで合わせていらっしゃいますか?
①短針・長針・秒針 を一秒単位まで完璧に合わせる。
②短針・長針は合わせるが、秒針までは気にしない。
③長針はざっくり合わせて、正確な時刻と数分差があるかもしれない。
※当てはまらないモデルもあります。
お店でお客様と時刻合わせのお話をさせていただくと、
毎日のお仕事でお使いの方と、休日のみお使いになられる方で
この時刻合わせのレベルはかなり個人差があるように感じます。
「気持ちよく使う 」 ことが最善ですので、正解は特にないというのが結論です(笑)
しかし、①のレベルだとお答えしていただくお客様の中には、
より「正確さ 」 に対して強いこだわりを持つ一面があります。
(実は私もこのタイプだったりします)
正確に時刻を合わせると日差がわかり、時計のコンディションがわかることがメリットだからです。
その究極的な症状に陥りますと、時計の針とめもりの「微妙な食い違い 」 をも
きっちりとあわせたいという気持ちに駆られます(笑)
「微妙な食い違い 」を含め、今回は、針と、めもりを、
しっかり合わせるお話をさせていただきます!
グランドセイコー|SBGA011
グランドセイコーを見本とさせていただいたのは、
針とめもりが見やすいからです。
秒針が12時の位置に来たとき、リューズを引き出して秒針を停止させます。
(モデルによっては秒針停止機構がないものもあります)
次に、NICTのWEBページを参考に(最上段にある時刻です)、
針を正しい時刻に進めます(時計回りです)。
これで「普通の時刻調整 」 は完了です。
※今回は時刻合わせということで、デイト表示につきましてはまた別の機会にさせていただきます。
そしてここからが「微妙な食い違い 」のお話です。
まず、めもりと長針の先端を、可能な限りピッタリ合わせます。
例として、3分に合わせました
そして待つこと1分。。。
秒針が12時の位置にきたとき(1分経ったとき)
よく見ると微妙に長針の先がめもりと前後することがあります。(画像では進みですね)
ホントに微妙なレベルですが(汗)これが「微妙な食い違い 」です。
合わせたときはピッタリでしたが、針が回るうちに微妙なレベルのズレが発生することがあります。
※これはあくまで個体差のある現象です。
これは構造上に原因がありまして、
針を回している歯車は「遊び 」がないとそれぞれがピッタリとくっついてしまい、
くっついたままだと動かないので、「遊び 」 をつくって組み立てています。
つまり「遊び 」 がある分、針に微妙なズレが発生してしまうということです。
ではこの「遊び 」 を解消させる効果的な方法はというと、、、
例えば、長針を「5分 」に合わせたいとき。
一度合わせたいめもりよりも、10分ほど先へ進みます。
(「5分 」に合わせたいので「15分 」まで進みます)
その後、長針を反時計回りに戻していき、「5分 」のところで止めます。
これで歯車の「遊び 」 が解消されるケースが多いです。
逆に解消されない場合は「5分 」よりマイナスの時間から針を進めて
「5分 」のところで止めてみてください。
※この調整法はあくまで「多くの場合 」 であることをご了承くださいませ~m(_ _)m
いや~、これはやりこむと、目と、肩が、大いに疲れます(笑)
冒頭に書かせていただきました時刻を合わせるレベルで、
①短針・長針・秒針 を一秒単位まで完璧に合わせる。
の方も、毎回きっちり合わせなくてもいいかもしれませんね(笑)
でもピッタリ合わせることは気持ちの良いものです。
ぜひ一度、ご愛用のお時計でもお試しくださいませ♪
また、効果があったときなどはお店で教えてくださいね!