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STAFF BLOG

GRAND SEIKO

「雪白」文字盤誕生の秘話

スプリングドライブが初めてグランドセイコーの搭載されたのが2004年。

その翌年に通称「信州の雪白」モデルが発売されました。

 

 

 

グランドセイコーマスターショップモデル|SBGA211 ¥620,000+税

 

純白でざらっとした岩肌の様な質感をもつこのモデルは

71年の56GSモデル、文字盤工房にに保存されている「型打ちサンプル」。

を手掛かりに作られました。

 

 

 

 

銅の電極型に工具を用いて、手彫りし

それをスリール合金の方に転写してプレス型を作ります。

その型を使用し200トンの圧力で真鍮のプレートに打ちつけ文字盤の原型をつくります。

 

 

 

 

ポイントとなるのは、この原型をいかに「純白」にするか。

 

 

 

 

 

白なら白く塗れば良いという単純なことではなく、

塗料は凹凸の稜線を隠してしまい、谷間を埋めてしまうらしいです。

かといって塗料を減らせば純白にはならない。

 

 

 

試行錯誤を経て、鍍金(銀めっき)する方法が検討されました。

銀は可視光の反射率が金属最大級であるため、光沢がんければ白色になるためです。

 

 

 

 

鍍銀工程での溶液設計と電流密度、浴時間を調整しながら、

発色と細部の質感を変えない銀の厚さをミクロン単位で探っていきます。

試作した文字板は各スタッフから高い評価を得て、

「白」を使わない純白な文字盤が誕生しました。

 

 

 

のちにスプリングドライブを搭載したグランドセイコーの新しい顔になり

「信州の雪白」と名付けられ愛され続けています。

 

 

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