IWCは1868年シャフハウゼンで設立され、現在に至るまでその伝統を続けている。アメリカ人時計技師フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズは、弱冠27歳にして、のちにアメリカ有数の時計メーカーに発展するボストンE.ハワードウォッチ&カンパニーの社長に就任した。スイスの極めて優れた職人技とアメリカの先端技術を組み合わせて、アメリカ市場向けに高品質な時計を製造しようと考え、精度に誤差がない高品質な時計を自社で大量生産して世界的に有名にしようとした。その後アルバート・ペラトン氏の設計による「ペラトン式自動巻機構」を持つキャリバー85系(1950年設計)、新しい手巻キャリバー89(1946年設計)等評価の高い自社製キャリバーを数多く作り出した。高い耐磁・耐衝撃性能を持つ「インヂュニア」や、マークシリーズで親しまれる「パイロット・ウォッチ」、そして航海士のために作られた「ポルトギーゼ」など、長年愛され続ける実用時計を作り続けている。